■ 1幕目の2 少年虎五郎に忍び寄る天狗でござる ■


キーパー
 んじゃ、次は虎さんのシーンになります。

虎五郎
 にゃー。


キーパー
 相楽さんも茜丸役で登場してくだされ。(笑)

相楽
 あいあーい。

キーパー
 場面は四年前。
 まだ君が比叡山に預けられる前の出来事になります。
 これも過去シーンなので、ある程度演出気味になるのはご容赦あれ。

虎五郎
 あい。

茜丸(中身は相良)
 あい。


キーパー
 君達は摂津国(大阪府)、海にほど近い本荘村の生まれである。
 そこは予てより「天狗」が現れると噂されており、事実何年かに一度は、子供が浚われる事もあった。

 四年ほど前。

 君は幼馴染みの茜丸と共に、村から半刻(一時間)ばかり離れた場所に、見慣れぬ廃寺を見つけた。
 そこは大振りのカブト虫やクワガタ虫が採れたため君たちは夢中になって遊んでいたのだが…。

 と、ハンドアウトの確認をしておいて。
 境内で楽しく遊んでるお二人は「聞き耳」か「目星」判定をどうぞ。

虎五郎
 わーい、かぶとむしー!

茜丸(中身は相良)
 わーい、ごきぶりー!


キーパー
Σ(・ω・)

虎五郎
 すこしひらべったくてやわらかいかぶとむし!

茜丸(中身は相良)
 わーとんだー


キーパー
 いいから振れや。(`・ω・´)

虎五郎
 目星41。
【ダイス】Tora56 -> 1D100 = [76] = 76
 この子はアホの子だねぇ。

キーパー
 だがそれがいい。(にやり)

風見
 (笑)


茜丸(中身は相良)
 目星25。
【ダイス】Akanemaru -> 1D100 = [8] = 8


風見
 おお!

キーパー
 おおお!

虎五郎
 このこは聡いねぇ。


茜丸(中身は相良)
 ぼくえらーい!

虎五郎
 カブトムシとクワガタを戦わせて遊んでます。


キーパー
 それでは。
 茜丸は、ふっと日が陰ったので振り返る…。

茜丸(中身は相良)
 なんだろ?


キーパー
 背後の本堂の屋根に、妙な鶏のような、人のようなモノが立っているのに気付く。
 夕日を背にしており、よくは分からないのだが…。

茜丸(中身は相良)
 んー?と首かしげ。
「虎にーちゃん、なんかいるよー」と声かける

虎五郎
「なんだよー。
 さっきからいるじゃん、いっぱい」

風見
 カブトムシしか見えてねえ。(笑)


茜丸(中身は相良)
「虫じゃなくてあっちだよ」と指さし。


虎五郎
「おお、クワガタがんばれ、くわ…なんだよぅ」
 あっちを見るー。


キーパー
 では反応がありましたので、こちらも動きます。
 二人の耳に、ブウウウウウウウウウウウウウウウウウンという、酷く耳障りで脳みそを震わせるような音が
 聞こえてきたかと思うと、そのシルエットからビシッと光のようなものが迸った。
 茜丸くん、回避振ってみい。

茜丸(中身は相良)
 回避20。
【ダイス】Akanemaru -> 1D100 = [91] = 91
 ムリ!

キーパー
【ダイス】KP -> 1D10 = [2] = 2
 では、茜丸の身体を稲妻が打ち据えた。
 2ダメージ、2ラウンドスタン。

虎五郎
「アカネー」Σ( ̄□ ̄;)


茜丸(中身は相良)
「いったー」


キーパー
 ここで二人とも、SANチェックよろしく。

虎五郎
 おのれなにやつー
【ダイス】Tora56 -> 1D100 = [73] = 73
 んーと。
 基準値は術の修得で減った分?(´▽`)


風見
 減った分ですね。


茜丸(中身は相良)
 SAN50。
【ダイス】Akanemaru -> 1D100 = [93] = 93
 しっぱーい。


虎五郎
 紙一重で失敗だ。


キーパー
 うむ。
 んじゃ1/1d6の喪失です。

虎五郎
【ダイス】Tora56 -> 1D6 = [5] = 5
 66に減っちゃったよぉ。


茜丸(中身は相良)
【ダイス】Akanemaru -> 1D6 = [5] = 5
 45だよー。


風見
 まあ、仲がいい。(笑)


虎五郎
 てへっ!


沙良
(茜丸が振った時の出目が失敗しろといわんばかりに)

キーパー
 その者は、ぶよぶよとした、しかし虫のように節くれ立った四肢を持ち、その頭はまるで仏像の「らほつ」を顔中に付けたよう。
 背中には不快な音を立てる二枚の翼があった。
 それが撃ち放った稲妻に打たれた茜丸は、びくんと震えて、その場で動けなくなる。
 2ラウンド。

茜丸(中身は相良)
 びくんびくん

風見
 脳味噌ピンチ!


キーパー
 で、このラウンド、そちらはどうします?

虎五郎
 茜丸の前に立って
「な、なんだオマエこの、…ばーかばーか!」

キーパー
 茜丸にはここらで「て、天狗だ!」とか絞り出すように叫んで貰いたい。(笑)

茜丸(中身は相良)
「……て、てんぐさまだ」


虎五郎
「てんぐー?」( ̄△ ̄)


キーパー
 NPC感謝。
 では、そうやって立ちはだかる君に、天狗(?)はお堂から飛び上がって襲いかかってくるのだが…。
 そこへ駆け寄ってきた一人の男が、裂帛の気合いと共に刀を叩き込み、天狗は悲鳴を上げる。

虎五郎
「きやがれー…およ?」」

キーパー(二刀流の男)
「おイ、坊主! 生きてるかァ!?」
 身の丈六尺をこえる男が、野性的な笑顔を君達に向けていた。

虎五郎
「またわけわかんないのが来た。
 あれはオレのえものだぞ」(`・ω・´)

茜丸(中身は相良)
「無茶はダメだよ、虎にーちゃん」

虎五郎
「あ、生きてる」

茜丸(中身は相良)
「しんでないよ!」


キーパー
 悲鳴のような声をあげて、天狗は本堂の裏手へ飛び去っていく。

風見
 ここでリンクするか……。(涙)

茜丸(中身は相良)
「ありがとう、おっちゃん」


虎五郎
「アカネ、天狗ってあんなんなのか?
 イボだらけできもちわるいじゃん」

茜丸(中身は相良)
「天狗って羽根はえてるんだよ?」


キーパー(二刀流の男)
「ははァ、男の子はそうでなきゃな…ま、そこらに隠れてろ!
 己が天狗とらをブッた斬ってやるァ!」
 と言って、男は天狗の逃げた方へ、駆けて行った…。

虎五郎
「羽根ならカブトムシにもトンボにも生えてるぜー。
 ほら、おっちゃんも飛んでみ」

茜丸(中身は相良)
「もういっちゃったよ」

虎五郎
「馬鹿だなああいつ。
 相手飛んでるのに」


キーパー
【ダイス】KP -> 1D6 = [3] = 3
【ダイス】KP -> 1D6 = [3] = 3
【ダイス】KP -> 1D6 = [6] = 6
【ダイス】KP -> 1D6 = [2] = 2
【ダイス】KP -> 1D100 = [35] = 35

虎五郎
 なんだなんだ。

キーパー
 そんな感じでしばらく時間が過ぎたが、男は帰ってこない…。

茜丸(中身は相良)
「遅いね、おっちゃん」


虎五郎
「追いつけなくて恥ずかしくなったんじゃね?」


茜丸(中身は相良)
「虎にーちゃんじゃあるまいしー」


虎五郎
Σ( ̄□ ̄;)
「んな、いつおれがそんなことしたっ」(棒読み)
 天狗モドキは、どっちに飛んでいきました?


キーパー
 境内裏手の森の方ですね。
 今の君たちからは見えません。

虎五郎
「オレ見てくるー」てけてけ

茜丸(中身は相良)
「あ、おいてかないでよー」
と、ついて行く。


キーパー
 では、二人はてってけてーと夕闇の森に分け入っていくわけですが…。
 何もない、道すらないのです。
 が。
 虎くん、幸運判定をどうぞ。

虎五郎
 にゅ、幸運85
【ダイス】Tora56 -> 1D100 = [29] = 29
 ボクッテツイテル(´・ω・`)

キーパー
 では、何も無いただの森に、茜丸からは見えてるのだけど。
 虎君には、何故かそこに見えない、なにか壁のようなものがあるような気がする。
 何か見えないものがそこにあるような気配が…。

虎五郎
「…?」
 見えない壁をぺたぺた。がんがん。けりけり

キーパー
 いや、触れませんけどね。(笑)

茜丸(中身は相良)
「虎にーちゃん?」

虎五郎
「なんもないな。オカシーな。(・.)
 いないならいーや。
 いけいけごーごー」


キーパー
 無理矢理進みます?

虎五郎
 あい。


茜丸(中身は相良)
 ついて行きます。


キーパー
 では、君が一歩踏み出すと景色が一転します。
 君はいつの間にか、長く続いた石段の下に立っています。
 石段の両側には灯籠が何対か立っており、遥か上に古びた山門が見えるのですが。

茜丸(中身は相良)
 それは虎っちだけ?


キーパー
 うん、虎っちだけ。
 茜丸くんには、とらっちが消えてしまったように見える。

茜丸(中身は相良)
 いってらっしゃい。(笑)


虎五郎
 逝ってくるヨ(ノ_;)
「…あれ?」


茜丸(中身は相良)
「あれ?にーちゃんどこいったー?」


キーパー
 その階段の途中に、君は、おぞましいものを目にする。

「こいつだ…こいつを食えば…己はもっと…もっと強くなれる…」

 先ほどの男が血塗れになって石段に立ち、血走った目で、周囲に転がった四つの「天狗」を切り刻みながら、
 その内臓を、むさぼり喰らっているのです。
 中には未だ生きたまま身を喰われている者もいるようで、時折甲高い悲鳴を上げています。
 SANチェックよろしく。

虎五郎
「おっちゃん、いた、んだ…?」
【ダイス】Tora56 -> 1D100 = [31] = 31
 あ、成功。

キーパー
 ちっ
「ああ…?」 ギヌロ

虎五郎
 後ずさるー。


キーパー
 んじゃ1d6/3d6でよろしゅ。

虎五郎
 ヒィ!
【ダイス】Tora56 -> 1D6 = [2] = 2
 64に減っちゃったー。

キーパー
 タフね、あんた(笑)

虎五郎
 丈夫がとりえだい。
 「強いん…だな…よかっ…」


キーパー
 男は、君を睨みながらも喰うのを止めない。
 まるで君が獲物を奪おうとしているかのように、警戒の唸り声を上げるだけだ。
 そして、君は背後にさっきの「壁」があるのを察する。
 もう一歩下がれば、この「かくりよ」から出られるのだ、と。

虎五郎
 壁のむこうへだーっしゅ!

キーパー
 では、君はぬめり、という空間の狭間を越えて、茜丸の足下に転がり出る。
 背後で、男が君を睨みながらぬっそりと立ち上がったのを最後に見た。

虎五郎
 (..)(・.)(: )(¨)( :)(.・)(..)ゴロゴロ

茜丸(中身は相良)
「あ、虎にーちゃん発見!」

虎五郎
「あーびっくりした。
 ぃよぅ…なんだオマエ、迷子になってたのか」


茜丸(中身は相良)
「迷子だったのは、虎にーちゃんだよ」

虎五郎
「迷子はみんなそー言うんだ。
 まあ、あっちに来なくてよかったよ。
 オマエ弱虫さんだから」ーヽ(´ー`)ノ
 と言いつつ、真っ青な顔して変な汗を流している。

茜丸(中身は相良)
「だいじょうぶ?」
 心配そうに、覗き込むけど。

キーパー
 では、お二人の演出が終わったらシーン切ります。

虎五郎
「大丈夫じゃない…だから…。
 オマエんちの畑からスイカを一個とってきてくれ…ごふっ!」

キーパー
Σ(・ω・)
 どこまでも、マイペースな虎五郎であった。

虎五郎
 しゅうりょう。( ̄ω ̄)

キーパー
 この後、君達はそれぞれの事情からこの村を離れることになった…。
 その後、村がどうなったか、二人は知らない…。
 四年前の出来事であった。
 シーンきるます。

虎五郎
 はーい。