秘曲「震天宵」

源政長(11C)の逸話に曰く、政長が夜半に道行く処雷雨あり。雨宿りする人家の子、震天を恐れて泣く。
政長、龍笛を取り出し即興に是を奏するや、諸人雷鳴の中にありながら政長が笛の他に音を忘れり、とやら。
この曲が演奏されている中では、他の一切の音は効果を発しない、一種の呪歌。

習得コスト:2d6SAN
使用コスト:1d6MPに加えて楽器演奏判定

この秘曲が奏されている間、周囲(建物であれば一室、屋外なら半径POWメートル)において「音波」や「歌」による魔術的効果は中和される。
呪文の詠唱自体もこの範囲内では行えないが、範囲外で詠唱された音声に依存しない効果を止めることは出来ない。
(破壊音波や命令を下すような呪文は中和するが、炎やエネルギーを投げつけるような呪文には効果がない、ということ)。
阻害対象となる術が使用された場合、術者と秘曲の奏者はそれぞれ「POW×5」と「芸術:楽器演奏」の判定を行う。
これにどちらかが失敗するか、片方がクリティカルした時点で、優越したほうの効果が発揮される。
両方が失敗もしくは成功した場合、両者は再びコストを消費して再挑戦するか、呪文もしくは演奏自体を諦めるかを選ぶことが出来る。
事実上、震天宵を演奏する側が「楽器演奏」の判定に成功している限り、対象となる術の効果を受けずに済むことになる。
この曲を演奏している間に「楽器演奏」でファンブルした場合、その楽器は破壊されてしまう。